【知っててほしい】こどもの居場所の役割ってなに?
- 伊ヶ崎大樹
- 7月20日
- 読了時間: 4分
こんにちは、ちくわ先生です。この記事では、日々の活動や学びの中からずっと考えている“こどもの居場所の役割”とは何かをお伝えしたいと思います。前半の無料部分では、居場所を運営していて気づいたことをまとめ、後半の有料部分では居場所がこども達に与える影響についてお話します。また、この記事の後半は、メンバーシップ“ちくわの応援団”に加入していただいた方にも無料で読んでいただけるようになっています。
こどもの居場所を始めた理由
私たちは日頃、不登校のこども達のための居場所を運営しており、多くの利用者さんからありがたい存在だと感謝していただいています。しかし、始めたきっかけはそんな大それた理由ではありませんでした。ただ、社会的に必要だし作れるならやってみよう――その程度の気持ちでした。当時の私は、塾講師のアルバイトをきっかけに教育領域に関心を持ち、心理学を学ぶため他大学へ編入したばかり。アルバイト時代にも学校に行きづらい生徒さんを教えていたこともあり、不登校支援に関心があったため、親の会に参加したり、ボランティアとして居場所のお手伝いをしたりして、日々現場で学ばせていただいていました。それらの活動を通して、こども達や保護者の方々とお話しする中で、「こども達の居場所が欲しい」という声がたくさんあり、不登校に悩むどのご家庭でも居場所が求められていることを感じたことを覚えています。ちょうど自分が個人で経営していたオンライン学習塾のオフィスを探していたことも重なり、それなら居場所も一緒に作ってしまおうと、軽い気持ちで始めたのが今の居場所の始まりでした。そんな軽い気持ちで始めた居場所も、今ではこども達の成長を日々感じられる、私たちスタッフにとっても大切な場所になっています。
居場所を始めて気づいたこと
居場所を運営してみての気づきはたくさんあります。中でも最も重要だと感じたのは、居場所は孤立してはいけないということです。こども達の居場所を作る上で、学校をはじめさまざまな機関との連携はとても重要。なぜなら、居場所はこども達を「受け入れ」そして「送り出す」場所だからです。送り出す時に、次の場所にこども達が行けない環境では、居場所は本当の役割を果たしているとは言えませんし、送り出したあと戻ってきたい時に受け入れられる環境を整えることも、居場所の大切な役割です。さまざまな居場所運営を見てきましたが、保護者もこども達も生き生きとして未来に進んでいける居場所は、共通して他機関と連携しています。連携があることで明るい未来の選択肢を提示でき、みんなで前に進めるからです。逆に、孤立している居場所では、みんなで学校の悪口を言ったり、自分たちが正しいという考えだけを共有したりして、“つながり”ではなく“しがらみ”ばかりが増え、足を引っ張り合ってしまいます。だからこそ、地域の様々な団体との連携は不可欠です。良い居場所を目指せば目指すほど、この重要性に気づいていきました。
こども達のために居場所はどのように役立つのか
居場所を運営していると、こども達の変化をたくさん体感します。同世代や少し年上のお兄さん・お姉さん、自分より年下の友達、大人など多様な関わりはこども達に大きな影響を与えます。上の世代から学び、下の子に教える。居場所があるだけで、こども達は自然にそのような関わりを身につけていきます。みんなで過ごす喜び、人の役に立てる嬉しさ、不安でも周りに引っ張られて挑戦し成功した時の達成感――こども達にとってかけがえのない宝物になる体験がたくさん生まれます。このような居場所では、うまくいかなかった時の対処の仕方も、自分たちで学んでいきます。もちろん、喧嘩になった、泣き出してしまったなどの場面では大人が介入しますが、介入する場合も、「何があったの?」や「どうしたの?」と声をかけるのではなく、ただ側にいるだけです。ただ側にいて、信じて見守るだけで、こども達は自分で感じ、考え、そして成長していきます。うまくいかない時でも人に信じてもらう経験が、成長を支えていきます。このように、こども達は居場所の中でどんどん成長していきます。そのために何かを無理やりさせる必要はありません。受け入れてもらえて、自分を信じられる居場所がある――それだけでこども達はのびのび自分らしく成長していくのです。
おわりに
不登校の児童・生徒数が急増し、“不登校ビジネス”という言葉も聞かれる現在、どの支援を選べばよいのか分かりづらい状況が続いています。保護者の不安を煽り無理やりこどもに無理やり介入する不登校ビジネスは、本当に許せないです。だからこそ、みなさんには悪徳な不登校ビジネスに騙されてほしくないと思ってます。大切なこどものために居場所を選ぶポイントは、「こどもを信じてくれるか」、そして他の組織と連携が取れている「透明性のある居場所かどうか」です。居場所は、こども達の成長に必ず意味のある役割を果たします。この記事が皆さんのお役に、少しでも役立てば幸いです。

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